“奔河”の読み方と例文
読み方割合
ほんが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
府中城の大手に向って、奔河ほんがの羽柴勢は、鶴翼かくよくのひらきを示した。そしてただ千瓢せんぴょうの馬印だけが、しばらく動かずにあった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
築土ついじの内側には、すでに門側の衛門小屋やうまやの辺りから駈けつけた織田のさむらい達が、得物えものを選ばず押っ取って、奔河ほんが決潰けっかいをふせぎに当ったが
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひとたび敗れんか、魏や呉は、手を打って、奔河ほんがの堤を切るように蜀へなだれ込むだろう。帝はまだ幼くして、蜀都を守るには余りにまだお力がない。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)