“奔逸”の読み方と例文
読み方割合
ほんいつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「即興曲」はシューベルトの無邪気さと奔逸ほんいつする天才の現れで興味が深い。ビクターにはフィッシャーの演奏で二集入っている。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
バイエルタールの言葉を聞いていると、ときどき他のことを急にいいだすような、意想奔逸ほんいつとみられるところが少なくない。これは精神病者特有の一徴候なのだ。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
彼の魂の過去への物持ちが奔逸ほんいつな現実的な近代主義に打克つことができなかった。理想主義が伝統に敗れたとき彼の理智が無記銘な現在から彼の生命を奪ってしまった。
地図に出てくる男女 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)