“たんたん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タンタン
語句割合
坦々60.4%
淡々18.8%
眈々14.6%
癱瘓2.1%
短歎2.1%
緂々2.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
橋の向こう側には、坦々たんたんたる広い道路みちでも開けておればまだしも、真の闇だったらどんな気持がすることでしょうか。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
くすくすと、秀吉はひとり笑ったりした。坦々たんたんたる山陽の道にんで、ふと、そんなことでも思い出したか。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「では申しあげましょう、とるに足らぬひが事には過ぎませんが」と、正成は世間ばなしでもするように淡々たんたんとこう言った。
朝倉先生は、べつにいいわけをするような様子もなく、淡々たんたんとしてこたえた。すると、荒田老人は、ぶっきらぼうに、
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
藤吉は微笑んだ。が、眼だけは笑いに加わらなかった。笑わないどころか、眈々たんたんとしてあたりをめ廻していた。
今では、徳川か、豊臣か、そのどっちかの色を持った武士が、互いにこの分水嶺にって、次の時代を、虎視眈々たんたんうかがっている。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
元板げんはん再校千金方せんきんほう跋、書医心方後いしんほうののちにしょす知久吉正翁墓碣ちくよしまさおうぼけつ駱駝考らくだこう癱瘓たんたん、論語義疏跋
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
予はそれを聞くとひとしく口をつぐみて悄気返しよげかへれば、春雨しゆんうあたかも窓外に囁き至る、瀟々せう/\の音に和し、長吁ちようう短歎たんたん絶えてまた続く、婦人の泣音きふおんあやしむに堪へたり。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
マツクラ沢の対岸の岩側が緂々たんたん筋のように見えるからよろいグラ(岩の転か)と呼ばれてある、鎧グラの上方を登るのであるが、これからは人夫が詳細な案内を知らない、登ってから水がないと困るから、まだ四時ではあるが此処に野営することにした
平ヶ岳登攀記 (新字新仮名) / 高頭仁兵衛(著)