“淡々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あわあわ34.4%
たんたん28.1%
あは/\15.6%
あはあは12.5%
あっさり6.3%
あわ/\3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかるに壮年の人よりこの涙を誘うもののうちにても、天外にそびゆる高峰たかねの雪の淡々あわあわしく恋の夢路をおもかげに写したらんごときにくものあらじ。
(新字新仮名) / 国木田独歩(著)
俳人で大阪者といへば宗因そういん西鶴さいかく来山らいざん淡々たんたん大江丸おおえまるなどであるがこれ位では三府の一たる大阪の産物としてはちともの足らぬ気がする。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「ふウむ」と侯爵は葉巻シガーけむよりも淡々あは/\しき鼻挨拶はなあしらひ、心は遠き坑夫より、直ぐ目の前の浜子の後姿にぞ傾くめり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
淡々あはあはと火の見のあしたちにけりすぐろにほそき木のこずゑより
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
聞きとうのうても聞かさにゃ置かぬ、もう一度念のためだが、思い切ってうむといわないか。「嫌否いやですよ。「そうか、淡々あっさりとしたものだ。そんならこっちへ来な。 ...
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
よろづに淡々あわ/\しき女子おなごこゝろするやうひとことばに、おもはずくわつ上氣じやうきして、昨日きのふまではうちすてしかみつやらしうむすびあげ、端折はしおりつゞみ取上とりあげてれば、いかう眉毛まゆげえつゞきぬ
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)