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淡々
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あは/\
ふりがな文庫
“
淡々
(
あは/\
)” の例文
「ふウむ」と侯爵は
葉巻
(
シガー
)
の
煙
(
けむ
)
よりも
淡々
(
あは/\
)
しき
鼻挨拶
(
はなあしらひ
)
、心は遠き坑夫より、直ぐ目の前の浜子の後姿にぞ傾くめり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
愉快
(
ゆくわい
)
!
電車
(
でんしや
)
が
景氣
(
けいき
)
よく
走
(
はし
)
り
出
(
だ
)
す、
函嶺
(
はこね
)
諸峰
(
しよほう
)
は
奧
(
おく
)
ゆかしく、
嚴
(
おごそ
)
かに、
面
(
おもて
)
を
壓
(
あつ
)
して
近
(
ちかづ
)
いて
來
(
く
)
る!
輕
(
かる
)
い、
淡々
(
あは/\
)
しい
雲
(
くも
)
が
沖
(
おき
)
なる
海
(
うみ
)
の
上
(
うへ
)
を
漂
(
たゞよ
)
ふて
居
(
を
)
る、
鴎
(
かもめ
)
が
飛
(
と
)
ぶ、
浪
(
なみ
)
が
碎
(
くだ
)
ける
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
折
(
をり
)
から
淡々
(
あは/\
)
しい
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
、
鐵窓
(
てつさう
)
を
洩
(
も
)
れて、
床
(
ゆか
)
の
上
(
うへ
)
に
網
(
あみ
)
に
似
(
に
)
たる
如
(
ごと
)
き
墨畫
(
すみゑ
)
を
夢
(
ゆめ
)
のやうに
浮出
(
うきだ
)
したのは、
謂
(
い
)
ふやうなく、
凄絶
(
せいぜつ
)
又
(
また
)
慘絶
(
さんぜつ
)
の
極
(
きはみ
)
で
有
(
あ
)
つた、アンドレイ、エヒミチは
横
(
よこ
)
たはつた
儘
(
まゝ
)
、
未
(
ま
)
だ
息
(
いき
)
を
殺
(
ころ
)
して
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
道にそふ切づまの家柿若葉生駒遠嶺は
淡々
(
あは/\
)
と霞み
大和ぶり
(新字旧仮名)
/
佐佐木信綱
(著)
神無月
(
かみなづき
)
、日は
淡々
(
あは/\
)
と
坂
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
淡
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
々
3画
“淡”で始まる語句
淡
淡泊
淡紅色
淡紅
淡白
淡路
淡雪
淡海
淡墨
淡水