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淡々
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たんたん
ふりがな文庫
“
淡々
(
たんたん
)” の例文
俳人で大阪者といへば
宗因
(
そういん
)
、
西鶴
(
さいかく
)
、
来山
(
らいざん
)
、
淡々
(
たんたん
)
、
大江丸
(
おおえまる
)
などであるがこれ位では三府の一たる大阪の産物としてはちともの足らぬ気がする。
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
「では申しあげましょう、とるに足らぬひが事には過ぎませんが」と、正成は世間ばなしでもするように
淡々
(
たんたん
)
とこう言った。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
朝倉先生は、べつにいいわけをするような様子もなく、
淡々
(
たんたん
)
としてこたえた。すると、荒田老人は、ぶっきらぼうに
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
一緒になるまでは障害物を乗越えて、火花を散らしてまでも、という大変な力を出しながら、さて
放電
(
ディスチャージ
)
してしまうと、
淡々
(
たんたん
)
水の如く無に還るという——、面白いじゃありませんか
白金神経の少女
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
私がそれまで昔の
恋人
(
こいびと
)
に対する一種の
顧慮
(
こりょ
)
から、その物語の裏側から、そして
唯
(
ただ
)
、それによってその
淡々
(
たんたん
)
とした物語に或る物悲しい
陰影
(
ニュアンス
)
を
与
(
あた
)
えるばかりで満足しようとしていた
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
▼ もっと見る
宗十郎は
淡々
(
たんたん
)
として、
座敷
(
ざしき
)
の
隅
(
すみ
)
で試験勉強している復一の方を見てそういった。
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「気の毒なことじゃのう」博士の声は水のように
淡々
(
たんたん
)
として落付いていた。
国際殺人団の崩壊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
やがて、
淡々
(
たんたん
)
と、書面の文を、口述した。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
が、尊氏は
淡々
(
たんたん
)
と。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
淡
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
々
3画
“淡”で始まる語句
淡
淡泊
淡紅色
淡紅
淡白
淡路
淡雪
淡海
淡墨
淡水