“あわあわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
淡々100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
河から夜霧が淡々あわあわ立ち始めていたので歩行はあまり楽ではなかった。けれどもブルブルふるえているガロエイ卿の先導で、彼等はやがて草地の中に横たわっている死体を見付け出した。
心なき者が淡々あわあわしく外からながめても、是にはたしかに見馴れない人生の情景がある。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
おりから淡々あわあわしいつきひかり鉄窓てっそうれて、ゆかうえあみたるごと墨画すみえゆめのように浮出うきだしたのは、いおうようなく、凄絶せいぜつまた惨絶さんぜつきわみであった、アンドレイ、エヒミチはよこたわったまま
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)