“痢病”の読み方と例文
読み方割合
りびょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
曰く、「矢筈草俗に現の証拠といふこの草をとりみそ汁にて食する時は痢病りびょうはなはだ妙なり又瘧病おこり及び疫病等えきびょうなどにも甚こうあり云々うんぬん」。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
蘭袋は甚太夫の脈をとって見るまでもなく、痢病りびょうと云う見立てをくだした。しかしこの名医の薬を飲むようになってもやはり甚太夫の病はなおらなかった。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その年の秋ぐち、七月にはいるとすぐに、長屋で痢病りびょうがはやりだし、妹のおゆりが五日病んで死んだ。
落葉の隣り (新字新仮名) / 山本周五郎(著)