“りびょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
痢病66.7%
罹病33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その年の秋ぐち、七月にはいるとすぐに、長屋で痢病りびょうがはやりだし、妹のおゆりが五日病んで死んだ。
落葉の隣り (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
途次船中の出来事について彼は語る、——自分は船の中で痢病りびょうにかかった。その時悪風が吹きいでて、船中は大騒ぎになった。するとその騒ぎで自分の痢病は止まってしまった。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
ところが、抵抗力の強い人は罹病りびょうの確率が少ないから統計上自然に跡廻しになりやすい、そうしてそういう人は罹っても少々のことではなかなか最初から降参してしまわない。
変った話 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)