“研屋”の読み方と例文
読み方割合
とぎや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜熊本の町を散歩して旅館研屋とぎや支店の前を通ったとき、ふと玄関をのぞき込むと、帳場の前に国見山が立っていて何かしら番頭と話をしていた。
相撲 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
貴族も大道の研屋とぎやも、華族も平民も、殿上人も町人も、皆その魔女の臣下である。人は笑い楽しみ、互いにさがし求め、賛美の光輝が空中に漂う。
「待ちなよ。差當り研屋とぎやを當つて見るのが順當だが、夏から十幾人と人間を斬つた奴が、血刀を近所の研屋に出すやうな間拔けなことはしないだらう」
銭形平次捕物控:126 辻斬 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)