“道哲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どうてつ50.0%
だうてつ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仙「エ、色里へ来て塗箸ぬりばし見たような物を一本半分差して、斬るの殴るのと威張って、此の頃道哲どうてつへ来て追剥おいはぎをするのは手前てめえかも知れねえ」
他の一筋は堤の尽きるところ、道哲どうてつの寺のあるあたりから田町たまちへ下りて馬道うまみちへつづく大通である。電車のないその時分、くるわへ通う人の最も繁く往復したのは、千束町二、三丁目の道であった。
里の今昔 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
じつ土手どて道哲だうてつ結縁けちえんして艷福えんぷくいのらばやとぞんぜしが、まともに西日にしびけたれば、かほがほてつて我慢がまんならず、土手どてくことわづかにして、日蔭ひかげ田町たまちげてりて、さあ、よし。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
他の一筋は堤の尽きるところ、道哲だうてつの寺のあるあたりから田町へ下りて馬場へつゞく大通である。電車のない其時分、廓へ通ふ人の最も繁く往復したのは、千束町二三丁目の道であつた。
里の今昔 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)