“馬道”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うまみち88.9%
めどう4.4%
ばどう2.2%
めだう2.2%
メダウ2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伯母から聞くと、馬道うまみちのお政の稽古所へ、日参しているほど取上気とりのぼせた八五郎に、こんな分別があろうとは思われなかったのです。
蒼ざめた月を仰ぎながら、二人は目見えのときに通った、広い馬道めどうを引かれて行く。はしを三段登る。ほそどのを通る。めぐり廻ってさきの日に見た広間にはいる。そこには大勢の人が黙って並んでいる。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そのあとは太鼓のかげの暗いところにしゃがんで待機していた坊主頭で大菊石あばたのある浅草亭馬道ばどうという人が上がった。達者に「大工調べ」をやりだした。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
眠れる如くうつろひて、河添かはぞひ馬道めだう開けたり。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
古今伝授の三木の一つなる、めどにかけたけづりばなが、馬道メダウにかけた削り花なることは、削り掛けの用途を知つてゐる人には疑ひがない筈である。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)