“辻待”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つじまち66.7%
つじま25.0%
つぢまち8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岸本は連と一緒に旅の荷物を辻待つじまちの自動車に載せ、サン・ラザアルの停車場をして急いだ。町々は彼の見る車の窓から一目ごとに消えて行った。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
葉子はわざと宿で車を頼んでもらわずに、煉瓦れんが通りに出てからきれいそうな辻待つじまちをやとってそれに乗った。そしていけはたのほうに車を急がせた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
かゝる誤りは萬朝報よろづてうはうに最もすくなかつたのだが、先頃さきごろほかならぬ言論欄に辻待つぢまち車夫しやふ一切いつせつ朧朧もうろうせうするなど、大分だいぶ耳目じもくに遠いのがあらはれて来た。
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)