“辻君”の読み方と例文
読み方割合
つじぎみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
突き当って筋違すじかい見附、右へ行くと、柳原から両国だ。柳原は辻斬りの名所、柳の下にむしろを抱えて仲間ちゅうげんや折助相手の、辻君つじぎみが遊泳した。
江戸の昔を偲ぶ (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
冬の闇夜やみよに悪病を負う辻君つじぎみが人を呼ぶ声のいたましさは、直ちにこれ、罪障深き人類のみがたき真正まことの嘆きではあるまいか。
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
エセル・ライオンスといって、その服装態度からブラウンが一眼で鑑別したとおり、彼女はイースト・エンドを縄張りにする辻君つじぎみの一人だった。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)