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辻君
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つじぎみ
ふりがな文庫
“
辻君
(
つじぎみ
)” の例文
突き当って
筋違
(
すじかい
)
見附、右へ行くと、柳原から両国だ。柳原は辻斬りの名所、柳の下にむしろを抱えて
仲間
(
ちゅうげん
)
や折助相手の、
辻君
(
つじぎみ
)
が遊泳した。
江戸の昔を偲ぶ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
冬の
闇夜
(
やみよ
)
に悪病を負う
辻君
(
つじぎみ
)
が人を呼ぶ声の
傷
(
いたま
)
しさは、直ちにこれ、罪障深き人類の
止
(
や
)
みがたき
真正
(
まこと
)
の嘆きではあるまいか。
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
エセル・ライオンスといって、その服装態度からブラウンが一眼で鑑別したとおり、彼女はイースト・エンドを縄張りにする
辻君
(
つじぎみ
)
の一人だった。
女肉を料理する男
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
上は芳町、柳橋の芸者から松の位の太夫職、下は宿場の
飯盛
(
めしもり
)
から湯屋女、
辻君
(
つじぎみ
)
、夜鷹に到るまで、あらゆる階級の要求に応ずる設備が整っていた。
街頭から見た新東京の裏面
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
素朴なる村の住民は、これを目して
上﨟
(
じょうろう
)
と呼んでいた。上﨟はただ貴女の別名で、もと尊敬すべき婦人を意味したことは、
辻君
(
つじぎみ
)
・
立君
(
たちぎみ
)
のキミも同じである。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
此処でちょいとばかり通を云いますが、上海に於ける
辻君
(
つじぎみ
)
には、大体二種類あるのです。
さまよう町のさまよう家のさまよう人々
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
それとも
些
(
いささ
)
かの悪心をもって路上に「鶴」——
辻君
(
つじぎみ
)
のこと。たぶん立って待ってる姿が似てるからだろう——でもからかうか。または例の「女の見世物」でも
漁
(
あさ
)
って歩くか。同じくBON!
踊る地平線:06 ノウトルダムの妖怪
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
それは
糸盾
(
いとだて
)
を抱えた
辻君
(
つじぎみ
)
姿の
壮
(
わか
)
い女であった。
南北の東海道四谷怪談
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
いわば
辻君
(
つじぎみ
)
の多く出没する場所で、女たちは、芝居や
寄席
(
よせ
)
のはじまる八時半ごろから、この付近の大通りや横町を
遊弋
(
ゆうよく
)
して、街上に男を
物色
(
ぶっしょく
)
する。
女肉を料理する男
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
柳原の土手は、辻斬の名所で、そしてまた、
辻君
(
つじぎみ
)
(パンパン)のホームグラウンドでもある。明治以後は、古着屋の本場になって、私は一高へ入学すると、ここで、吊るしんぼの制服を買った。
胡堂百話
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
折もしありなば語らひやしけん
辻君
(
つじぎみ
)
の
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
また一人キャザリン・エドウスという
辻君
(
つじぎみ
)
を殺害し、やはり陰部から下腹を斬り裂いて、子宮を取っている。
女肉を料理する男
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
折もしあらば語らひやしけん
辻君
(
つじぎみ
)
の
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
辻
漢検準1級
部首:⾡
6画
君
常用漢字
小3
部首:⼝
7画
“辻”で始まる語句
辻
辻褄
辻占
辻斬
辻馬車
辻々
辻駕籠
辻堂
辻待
辻番所