辻々つじ/\)” の例文
それには横井の殺された二三日後に、辻々つじ/\に貼り出された文書などが、影響を与へてゐるのであつた。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ればそのころは、町々まち/\辻々つじ/\を、彼方あつちからも、いなだ一まい此方こつちからも、いなだ一まい
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
こえはなやかに、辻々つじ/\
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
くもあめもものかは。辻々つじ/\まつり太鼓たいこ、わつしよい/\の諸勢もろぎほひ山車だし宛然さながら藥玉くすだままとひる。棧敷さじき欄干らんかんつらなるや、さきかゝ凌霄のうぜんくれなゐは、瀧夜叉姫たきやしやひめ襦袢じゆばんあざむき、紫陽花あぢさゐ淺葱あさぎ光圀みつくにえりまがふ。
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)