“筮竹”の読み方と例文
読み方割合
ぜいちく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうせこゝまで来たことだからと、筮竹ぜいちくと天眼鏡を荷厄介にしながら、駿府すんぷまでして見たのだったが、これが少しも商売にならず。
曲亭馬琴 (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
筮竹ぜいちく算木さんきをつまぐりはじいていましたが、やがて勿体らしく書きしたためた筆答が、また少なからず人を喰ったものばかりでした。
算木さんぎ筮竹ぜいちく、天眼鏡、そうして二、三冊のえきの書物——それらを載せた脚高あしだか見台けんだい、これが店の一切であった。葦簾よしずも天幕も張ってない。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)