“碧味”の読み方と例文
読み方割合
あおみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その岩蔭のあたりは、碧味あおみをもった深淵になっていて、その位の船は、悠々つけられるのは知っていたが、船のあるのを見たのは今日がはじめてである。
地図にない島 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
「万年雪」の氷っているものは、幾らかの碧味あおみを見る。しかし大石の下になって凍っている雪などを見ると、内部からの光の反射を妨げるために、暗黒で透明で、瀝青チャンの色に見えることがある。
高山の雪 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
お芳はみずみずした碧味あおみがかった目をみはって、紅い顔をしていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)