“あおみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蒼味62.2%
青味18.9%
碧味8.1%
碧海8.1%
2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
振り向いて西の空を仰ぐと阿蘇の分派の一峰の右に新月がこの窪地一帯の村落を我物顔わがものがおに澄んで蒼味あおみがかった水のような光を放っている。
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ぽうへ狂気のごとくどなりつけた。そのくせ、かれじしんからしてころもはさかれ目は血ばしり、おもては青味あおみをおびて、よほど度を失っているのだからおかしい。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「万年雪」の氷っているものは、幾らかの碧味あおみを見る。しかし大石の下になって凍っている雪などを見ると、内部からの光の反射を妨げるために、暗黒で透明で、瀝青チャンの色に見えることがある。
高山の雪 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
文学士碧海あおみ賛平は、鼻眼鏡めがねをゆすり上げながら、女の子のように気取った欠伸あくびをいたしました。
古城の真昼 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
しかも今度のは半分に引切ひっきってある胴から尾ばかりの虫じゃ、切口があおみを帯びてそれでこう黄色なしるが流れてぴくぴくと動いたわ。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)