“あおき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
青木50.0%
桃葉珊瑚21.4%
冬青樹7.1%
珊瑚樹7.1%
7.1%
青樹7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
親房ちかふさの第二子顕信あきのぶの子守親もりちか陸奥守むつのかみに任ぜらる……その孫武蔵むさしに住み相模さがみ扇ヶ谷おうぎがやつに転ず、上杉家うえすぎけつかう、上杉家うえすぎけほろぶるにおよびせいおうぎに改め後青木あおきに改む
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
「だが、胡桃・巴旦杏・桃葉珊瑚あおき水蝋木犀いぼたのきの四本では、結局正方形になってしまうぜ」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
冬青樹あおき扇骨木かなめ、八ツ木斛もっこくなぞいう常磐木ときわぎの葉が蝋細工のように輝く。大空は小春の頃にもまして又一層青く澄み渡って見える。
写況雑記 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
祝ってほしい誕生日ではないが、祝ってくれた父や母や伯母も、いまは墓石になって、わたしの植えた珊瑚樹あおきの葉擦れの音を聞きながら、青山あおやまの墓地に眠っている——
暴風雨に終わった一日 (新字新仮名) / 松本泰(著)
尺蠖しゃくとりむし黄を食えばその身黄にあおきを食えばその身蒼しとあれば、動物の色の因をその食物に帰したのは東西一轍と見える。
左へゆくともう青樹あおき村の地内だった。
蜆谷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)