勘定台カウンター)” の例文
そして、勘定台カウンターの方へふらふらと行き、黒い皮の大きな財布から十銭白銅十枚出した。一枚多いというのを、むっとした顔で
雪の夜 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
右手が勘定台カウンターで、その上の格子から女中の髪に揷した白い花の簪が見える。客が非常に少かった。私は室の奥に据えられた煖炉ストーブに火が焚かれたのを見たことがない。
蠱惑 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)