“糺弾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きゅうだん88.9%
きうだん11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「かかる、悪例をひらいては、日本四大山の戒壇かいだんにも、悪影響を及ぼそう。また、叡山えいざんそのものの恥辱である。こぞって、吾々は、座主の私心を糺弾きゅうだんしようじゃないか」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
エビルの慧眼けいがんが夫の顔色の変化を認めない訳がない。彼女は直ちに其の原因を突きとめた。一夜、徹底的に夫を糺弾きゅうだんした後、翌朝、男子組合のア・バイに向って出掛けた。
南島譚:02 夫婦 (新字新仮名) / 中島敦(著)
高井たかゐ殿に信任せられて、耶蘇やそ教徒を逮捕したり、奸吏かんり糺弾きうだんしたり、破戒僧を羅致らちしたりしてゐながら、老婆豊田貢とよだみつぎはりつけになる所や、両組与力りやうくみよりき弓削新右衛門ゆげしんゑもんの切腹する所や
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)