“羅致”の読み方と例文
読み方割合
らち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
王侯貴人が往々文芸の士を羅致らちして、声威を張り儀容を飾る具となすように、藤次郎は俳諧師、狂歌師、狂言作者、書家、彫工、画工と交って
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
実際こっちでは、治安妨害とか、風俗壊乱とか云う名目みょうもくもとに、そんな人を羅致らちした実例を見たことがない。
かのように (新字新仮名) / 森鴎外(著)
欧羅巴ヨオロッパの某大国の Corpsコオル diplomatiqueジプロマチック で鍛えて来た社交的伎倆ぎりょうたくましゅうして、或る夜一代の名士を華族会館の食堂に羅致らちしたのである。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)