“羅漢”の読み方と例文
読み方割合
らかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで、田山白雲が、その時の記憶を呼び起して、あの晩、岡本兵部の娘が羅漢らかんの首を抱いて、子守歌を唄ったのを思い出しました。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
仏像についで羅漢らかん像も、老僧も、天女てんじょも、鳳凰ほうおうも、孔雀くじゃくも、鶴も、雉子も、獅子も、麒麟も、人の画も、形のある物は皆大声に笑った。
山寺の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
声を懸けると三人が三人、三体の羅漢らかんのように、御者台の上と下に仏頂面を並べたのが、じろりと見て、中にも薄髯うすひげのある一体が
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)