“急務”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きふむ50.0%
きゅうむ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はかることは一にちゆるがせにすることの出來できない急務きふむだとかんがへざるをなかつた。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
今や時勢一ぺんして舊規きうき墨守ぼくしゆす可らず、宜しく政けんを王室に還し、以て萬國竝立へいりつ基礎きそを建つべし。其れ則ち當今の急務きふむにして、而て容堂の至願しぐわんなり。ばく下のけんなる、必之をさつするあらんと。
博士の行方ゆくえが判ると一番よいのだが、とにかく様子はこの少年の話で判ったから、一つ皆で天文学者谷村博士てい捜査そうさし、一人でもよいからその訳のわからぬ生物を捕虜ほりょにするのが急務きゅうむである。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
かかるうえは一こくもはやく、小太郎山のとりでへ帰って、一とう面々めんめんにこのしまつをつげ、いよいよ兵をねり陣をならし、一たんの風雲に乗じるの備えをなすこそ急務きゅうむである——と思ったのである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)