“墨股”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すのまた80.0%
スノマタ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
軍日誌によると、一ノ宮、大垣、垂井の間をほとんど四日たらずで行軍しており、あげくに墨股すのまたでは、むりな雨中渡渉としょうまでおこなっている。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
墨股すのまたの戰ひに少しく會稽の恥をすゝぎたれども、新中納言(知盛)軍機ぐんきしつして必勝の機をはづし、木曾のおさへと頼みしじやうの四郎が北陸ほくりくの勇をこぞりし四萬餘騎、餘五將軍よごしやうぐん遺武ゐぶを負ひながら
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
朝廷へ献る田原の栗は、即其なごりで、其時の痕が微かに残つて居る。天皇は其から志摩に出、美濃に奔られて、墨股スノマタ川で、不破明神の化身なる布洗ひ女に救はれ給うた(宇治拾遺)。
愛護若 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)