“唐墨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
からすみ37.5%
とうぼく37.5%
たうぼく25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
台湾名物唐墨からすみ下され、有難く存上ぞんじあげ候。酒伴の最好物に候。私事十六日上総へまゐり、昨夜帰宅仕候。取りあへず御挨拶迄ごあいさつまで、拝具。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
幸い持合せのちと泥臭どろくさいが見かけは立派な円筒形えんとうけいの大きな舶来はくらい唐墨とうぼくがあったので、こころよく用立てた。今夜見れば墨痕ぼくこん美わしく「彰忠しょうちゅう」の二字にって居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「わざと筆のぢくめいを切つて、善い筆か惡い筆か解らないやうにしたが、上等の唐墨たうぼくを洗ひ落すのが、少しぞんざいだつた」