“銘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めい86.8%
5.9%
きざ2.9%
1.5%
なづ1.5%
めいめい1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そんな筈はありません。何んとか言ふ、名人の打つたものだ相で、鐵磨きですけれど、めいも入つて居り、二本揃つてあつた筈です」
浜子は、壁によせて立ててある「吹上ふきあげ」というのあることに手をかけていた。「吹上げ」の十三本のいとの白いのが、ほのかに、滝が懸かったように見えている。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
学ぶべきものは海の如く、山の如く、前途に横たわっている——という感じを、駒井甚三郎はこの時も深くきざみつけられました。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
なるほど物干竿とはよくけましたな、曲もなくてただ長いだけが取柄とりえだとつぶやくと、すこし機嫌を悪くして、にわかに腰を上げ、天満から京都へのぼる船はどこから出るのかと道を訊いた上
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むすんだこと故、途中で求めた品でござるが、この杜鵑とけんなづけた一管を、お誓いのしるしがわりに、お持ちくださるまいか
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
めいめい々、一冊ずつ、手にわける。
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)