きざ)” の例文
学ぶべきものは海の如く、山の如く、前途に横たわっている——という感じを、駒井甚三郎はこの時も深くきざみつけられました。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
前にいう通り、この五輪の石塔のぬしの何者だということは、碑面にはまさしくきざんではあるが、暮色糢糊もこたるがために、読むことができなくなっていました。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)