“なづ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ナヅ
語句割合
60.3%
6.4%
名付5.1%
命名5.1%
5.1%
2.6%
2.6%
2.6%
名附1.3%
1.3%
(他:6)7.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幕政の組織を改めて王政のいにしえふくしたるそのきょなづけて王政維新おうせいいしんと称することなれば
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
運動に供せんため自ら室内操櫓器そうろきなづくる者を携え行きたりしが室内狭くしてしばしばこれを用ゆること能わざりし
遡っていうが、私が東京へ転任した翌年に次男を挙げて、惟行となづけた。十九年には三女を挙げてらくと命けた。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
畢竟、万葉を中心に古代の短歌の綜合観から出た文芸復興調とでもなづけてよいものであらう。
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
いけ名付なづけるほどではないが、一坪余つぼあまりの自然しぜん水溜みずたまりに
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
ところで光線と名付なづけられるものは、この紫から赤までだけではない。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
活動俳優の天才少女、ベビー・ベッキイの名を取って、彼女が命名なづけた犬の名であった。
銀三十枚 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
梅若丸の塚のあるお寺は、梅柳山木母寺。誰が命名なづけけん、梅柳山とは。
下町歳事記 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
「時」と「塲所」とにかぎられて、或る宗教のフオームかゝはり、或る道義のシステムなづみて人生を批判するは
情熱 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
されども世俗の見解けんげには堕ちぬ心の明鏡に照らして彼れ此れ共に愛し、表面うはべの美醜に露なづまれざる上人の却つて何れをとも昨日までは択びかねられしが
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
『藤原温泉記行』の著者が「布引山より大烏帽子山へ掛る処に雪の絶ざるところ有と、土人万年雪となづく。外にもヶ様の処ありといふ」と書いたのも謂なしとはいえない。
利根川水源地の山々 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
「また寛永十八年に今の朱雀野へ移さる、島原となづくることは、その昔、肥前の島原に天草四郎といふもの一揆を起し動乱に及ぶ時、この里も此処ここに移され騒がしかりければ、世の人、島原と異名をつけしより、遂に此処の名とせり」
かへつてひとなづる、これは獵師れふしあはれんで、生命いのちらず、ひえ
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
五つのときからあまへたのでおしな卯平うへいなづいてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
月をえてその父母尋ね来り喜び甚だしく遂に婚姻を為しなづけて虎媒といったとある。
『開元天宝遺事』に商山の隠士高太素、一時ごとに一猿ありて庭前にいた鞠躬きっきゅうしてく、なづけて報時猿とすと、時計の役を欠かさず勤めた重宝な猿松だ。
白菊と名附なづけさせたもうよし承り候。
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
今まで私によそよそしかった野生の花が、その名前を私が知っただけで、急に向うから私になづいてくるように、その少女たちも、その名前を私が知りさえすれば、向うから進んで、私に近づいて来たがりでもするかのように。
麦藁帽子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
振れ立つ 浸漬なづの木の、さやさや。 (歌謠番號七五)
わが愛するはなづさはる温柔をんにうの黒き眼にして、
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
そは屡々萬物になづさはれ、
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
諸々もろもろの子等は火宅ひのいへの内に嬉戯きぎに楽みなづみて、覚らず、知らず、驚かず、怖れず。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
かれその伊耶那美の命になづけて黄泉津よもつ大神といふ。
しかし、旅先のこととて、何もござらぬが、それでは、娘が吹いた笛の音が、この御縁をむすんだこと故、途中で求めた品でござるが、この杜鵑とけんなづけた一管を、お誓いのしるしがわりに、お持ちくださるまいか
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それらを洩れ聞くにつけ、一般の者が「……これやよも、ただ事の御祈願ではあるまいぞ、内々、南都なんと叡山えいざんへお手を廻して、お味方に馴付なづけんとする御心みこころでもあろうや?」、と耳こすりするのも、あながち愚民のもうとのみはいえまい。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)