“今際”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いまは50.0%
いまわ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貪狼たんらうの如き眼をかゞやかして刻一刻と切迫して來る今際いまは餘喘よぜんの漂ふ室内の隅々までも見渡してゐた。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
今際いまはの時を送り得ず。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
「そうだ。誰も知らない青竜王の覆面の下を、今際いまわの際に、この妾が見て置いてあげるよ……」
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
身請して女房にょうぼとなし松山のいえを立てさせくれと今際いまわの頼み其の場はのがれ去り其のきん五百円にてお久を身受致みうけいたし夫婦と相成候それ故に苗字をとって松山園となづけ居りしが昨夜親子の困難を
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)