“断末魔”のいろいろな読み方と例文
旧字:斷末魔
読み方割合
だんまつま96.8%
あごにい3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青大将あおだいしょうが真二つにちぎられてのたうちまわるのだ。尺取虫しゃくとりむしと芋虫とみみずの断末魔だんまつまだ。無限の快楽に、或は無限の痛苦にもがくけだものだ。
火星の運河 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
そして、シリンの断末魔だんまつまらしい、ウームといううなり声が、かれの耳そこにハッキリと聞こえた。いよいよ事態は重大となった。
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そしてぽつかりと空洞うつろに落ちたこの明るさ——ひとまづこれで、ぱつたりと杜絶する生活力の断末魔あごにいが山といふ山に、路に、藁屋根に、目に泌みるリズムとなつて流れてゐる。
黒谷村 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)