“斷末魔”の読み方と例文
新字:断末魔
読み方割合
だんまつま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
斷末魔だんまつまの凄まじい苦悶が、藤屋彌太郎の全身を走ると、その脂ぎつた肉魂は、黒船町の利三郎の手にドタリと轉げ込んだのです。
聲を出せば階下の主人夫婦にきこえるので、聲を殺さうとすると、その苦しさで、からだ中が窒息者ちつそくしや斷末魔だんまつまのやうに波打つた。
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)
六千四百とん巨船きよせんもすでになかばかたむき、二本にほん煙筒えんとうから眞黒まつくろ吐出はきだけぶりは、あたか斷末魔だんまつま苦悶くもんうつたへてるかのやうである。