“斷絶”のいろいろな読み方と例文
新字:断絶
読み方割合
だんぜつ66.7%
とだ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つとめし家なり然るに平助は四十の歳をこすと雖も未だ一子なく家名の斷絶だんぜつせん事を歎き親類しんるゐどもと相談さうだんの上小十人組頭金松善四郎とて高七百石を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
一つは多少たせう慈愛に引かれた結果けつくつもあツたが、さらに其のおくを探ツたら、周三をツて了ツては血統けつとう斷絶だんぜつの打撃となるから、出來ぬ我慢をしてかく周三の意志いし尊重そんちようすることにした。子爵はあきらめたのだ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
盛岡から青森へ、北上川にもつれて逶迤うねうねと北に走つた、坦々たる其一等道路(と村人が呼ぶ)の、五六町並木の松が斷絶とだえて、兩側から傾き合つた茅葺勝の家並の數が、唯九十何戸しか無いのである。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)