斷絶だんぜつ)” の例文
新字:断絶
つとめし家なり然るに平助は四十の歳をこすと雖も未だ一子なく家名の斷絶だんぜつせん事を歎き親類しんるゐどもと相談さうだんの上小十人組頭金松善四郎とて高七百石を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
一つは多少たせう慈愛に引かれた結果けつくつもあツたが、さらに其のおくを探ツたら、周三をツて了ツては血統けつとう斷絶だんぜつの打撃となるから、出來ぬ我慢をしてかく周三の意志いし尊重そんちようすることにした。子爵はあきらめたのだ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
失はるゝ時は嘉川の御家名斷絶だんぜつせん事必定ひつぢやうなり如何はせんと兩人ひそかひたひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
三人迄取りけれ共皆離縁になり其後惡き者と欠落かけおちし母方のあと斷絶だんぜつせり此外には親類もあらざれば母は臨終りんじうの時傳吉に向ひ我が妹お早は其方の爲に實の叔母をばなれども先年せんねん村を欠落かけおちなし今は其の在家ありか
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)