“火宅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたく72.7%
くわたく18.2%
ひのいへ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今宵こよいだけでも大みそかの火宅かたくからのがれる事が出来ると地獄で仏の思い、紙衣かみこしわをのばして、かさは無いか、足袋は無いか、押入れに首をつっ込んで、がらくたを引出し
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
思へば三界の火宅くわたくのがれて、聞くも嬉しきまことの道に入りし御身の、欣求淨土ごんぐじやうどの一念に浮世のきづなき得ざりしこそ恨みなれ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
諸々もろもろの子等は火宅ひのいへの内に嬉戯きぎに楽みなづみて、覚らず、知らず、驚かず、怖れず。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)