ぼく)” の例文
専門たるりつれきえきのほかに道家どうかの教えにくわしくまたひろじゅぼくほうめい諸家しょかの説にも通じていたが、それらをすべて一家のけんをもってべて自己のものとしていた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
しかれども(二五)しよしよくつらね、ことじやうるゐし、もつ(二六)じゆぼく剽剥へうはくす。當世たうせい(二七)宿學しゆくがくいへど(二八)みづか解免かいめんすることあたはざるなり 其言そのげん(二九)洸洋自恣くわうやうじしもつおのれかなふ。
何如いかんぞ、年一たび改まれば、士気とみゆるめる。三元の日、来りて礼を修むる者はあれども、未だ来りて業を請う者を見ず。今ぼく使は府に入り、義士は獄に下り、天下の事せまれり。何ぞ除新あらんや。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)