ずみ)” の例文
僕はあの松葉の入れずみをした気違いの一生を想像しました。それから、——笑われても仕かたはありません、僕の弟の持っている株券かぶけんのことなどを思い出しました。
手紙 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
固より詳知しかたしと雖とも、口碑に隨へば、或時コロボックルの女子貿易の爲アイヌの小屋の傍にきしに、アイヌ共此女をとらへて内に引き入れ、其の手の入れずみを見んとて
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
それは右手のくるぶしに、海蛇うみへびずみをしているからである。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)