“なみうちぎわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
波打際68.6%
浪打際31.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男女の乗客はいずれもおかへと急いだ。高い波がやって来てはしけを持揚げたかと思ううちに、やがてお種は波打際なみうちぎわに近い方へ持って行かれた。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
時に、お爺さんは老体の事ですから、石の多い浜辺をきらって土堤どての上を行きます。若い人々は波打際なみうちぎわを遠慮なくさっさとあるいて参ります。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
浪打際なみうちぎわあるいたようにかんじたのはホンの一瞬間しゅんかん私達わたくしたちはいつしか電光でんこうのように途中とちゅうばして、れいのおみや社頭しゃとうっていました。
にぎやかで面白おもしろそうな海水浴場のほうは素通りにして、荒涼こうりょうとした砂っ原に降りると、大学生は上原の腕をとって、浪打際なみうちぎわのほうへゆきます。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)