必定きつと)” の例文
そればかりでは無い、必定きつとまた人のことを何とかかんとか——あゝ、あゝ、素性うまれが素性なら、誰が彼様な男なぞの身の上を羨まう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
成程なるほどこんなはなしいてるとはらいたやうでもある。まして沈默家ちんもくか特長とくちやうとして義母おつかさん必定きつとさうだらうと
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
奈何どう考へて見ても、其様な量見を起す和尚さんでは無いはずです。必定きつと、奈何かしたんです。まあ、気でもちがつて居るに相違ないんです。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
先づ第一に叔母様をばさんなどは東京を如何どんなにか賑かな処と思つて、そろ/\と自分の眼で自分の景色をつくつて居なさるだらうが、実地見ると必定きつとその想像の違つて居たことに驚かれるだらうと思ふ。
夜の赤坂 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
『では、君、斯う言つたら——これはまあ是限これぎりの御話なんですがね、必定きつと瀬川君は斯の学校を取らうといふ野心があるに相違ちがひないんです。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
必定きつと金貸かねかしなんかですよ。』
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)