“かならず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
98.6%
必定1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
われ茉莉まつり素馨そけいの花と而してこの来青花に対すればかならず先考日夜愛読せし所の中華の詩歌楽府がくふ艶史のたぐひを想起せずんばあらざるなり。
来青花 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
亦、天皇、其后へ、命詔ミコトモタしめして言はく、「およそ、子の名はかならず、母名づけぬ。此子の御名をば、何とか称へむ。」かれ、答へもうさく、……。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
聞れしからば必定かならずほか盜賊たうぞくあるべきにより早々さう/\詮鑿せんさくすべし窮屈きうくつながら今少し辛抱しんばうせよといたはられ又々牢屋らうやへ下げられけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
何の遺恨ゐこんで殺しませう是は全く人違ひとちがひにて候と云に女房お峰も役人に取縋とりすがをつと富右衞門は勿々なか/\人殺しなど仕つる者には御座なく是は必定かならず人違ひ何卒どうぞゆるし成れて下さりませとなみだと共に手を合せわびるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)