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楽府
ふりがな文庫
“楽府”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
がくふ
50.0%
がふ
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
がくふ
(逆引き)
われ
茉莉
(
まつり
)
素馨
(
そけい
)
の花と而してこの来青花に対すれば
必
(
かならず
)
先考日夜愛読せし所の中華の詩歌
楽府
(
がくふ
)
艶史の
類
(
たぐひ
)
を想起せずんばあらざるなり。
来青花
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
そしてはや、
楽府
(
がくふ
)
の仙楽と満庭の万歳のうちに式を終って、今しも
袞龍
(
こんりょう
)
錦衣
(
きんい
)
のお人影が、
侍座
(
じざ
)
の
玉簪
(
ぎょくさん
)
や、侍従の
花冠
(
はなかんむり
)
と共に
珠
(
たま
)
の
椅子
(
いす
)
をお立ちあらんと見えたときであった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
楽府(がくふ)の例文をもっと
(2作品)
見る
がふ
(逆引き)
いや宋江もめずらしく大酔し、酔うと彼の癖で、
筆
(
ふで
)
硯
(
すずり
)
を求め、
楽府
(
がふ
)
(絃にのせて歌える詩)の一章を、墨も、りんりと書き流していた。——するうちに、突然
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この
稀有
(
けう
)
の女流文豪が
儕輩
(
せいはい
)
の批難を怖れて、平生は「一」という文字すらどうして書くか知らないような風を装い、
中宮
(
ちゅうぐう
)
のために
楽府
(
がふ
)
を講じるにも人目を避けてそっと秘密に講じています。
「女らしさ」とは何か
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
楽府(がふ)の例文をもっと
(2作品)
見る
“楽府”の解説
楽府(がふ)とは、漢魏の漢詩の一形式で、古体詩の一種。南朝斉の武帝の命を受けて撰した南朝宋の正史である『宋書』の「楽志」に記載されたため、現存する貴重な文学作品である。その文体を楽府体(がふたい)ともいう。
北宋の郭茂倩の編著『楽府詩集』に、楽府は集大成されているが、これには楽府本来の楽歌でないものも収録されている。楽府は本来音楽の伴奏によって歌われていた楽章である。『宋書』の「楽志」に記載されたものは「晋楽所奏」と記載されて、区別されている。
(出典:Wikipedia)
楽
常用漢字
小2
部首:⽊
13画
府
常用漢字
小4
部首:⼴
8画
“楽”で始まる語句
楽
楽器
楽書
楽屋
楽園
楽隊
楽欲
楽々
楽譜
楽焼
“楽府”のふりがなが多い著者
与謝野晶子
吉川英治
永井荷風