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『来青花』
ふりがな文庫
『
来青花
(
らいせいか
)
』
藤山吹の花早くも散りて、新樹のかげ忽ち小暗く、盛久しき躑躅の花の色も稍うつろひ行く時、松のみどりの長くのびて、金色の花粉風来れば烟の如く飛びまがふ。月正に五月に入つて旬日を経たる頃なり。もし花卉を愛する人のたま/\わが廃宅に訪来ることあらん …
著者
永井荷風
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約4分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
便
(
すなはち
)
黄
(
くわう
)
候
(
こう
)
薔薇
(
しやうび
)
大
(
おほい
)
此
(
こゝ
)
甘味
(
かんみ
)
試
(
こゝろみ
)
白
(
はく
)
遽
(
にはか
)
此
(
かく
)
境
(
きやう
)
盛
(
さかり
)
自
(
みづか
)
未
(
いまだ
)
大
(
だい
)
家
(
や
)
動
(
うごか
)
雖
(
いへども
)
青苔
(
せいたい
)
類
(
たぐひ
)
一花
(
いつくわ
)
一日
(
いちにち
)
藤
(
ふぢ
)
然
(
さ
)
躑躅
(
つゝじ
)
花香
(
くわかう
)
花心
(
くわしん
)
花卉
(
くわき
)
秣陵
(
まつりよう
)
隈取
(
くまどり
)
甚
(
はなはだ
)
滬上
(
こじやう
)
三木
(
さんぼく
)
下
(
くだ
)
小暗
(
をぐら
)
仄
(
ほのか
)
巴里
(
パリー
)
座右
(
ざう
)
唐本
(
たうほん
)
金色
(
こんじき
)
蝶影
(
てふえい
)
訪来
(
とひきた
)
夜
(
よ
)
詩歌
(
しいか
)
遍
(
あまね
)
厨
(
くりや
)
萩
(
はぎ
)
長閑
(
のどか
)
閣
(
かく
)
中
(
うち
)
霖雨
(
りんう
)
香風
(
かうふう
)
丁香
(
ていかう
)
黐木
(
もち
)
憬慕
(
けいぼ
)
浮来
(
うかびきた
)
楽府
(
がくふ
)
漏来
(
もれきた
)
一度
(
ひとたび
)
爪紅
(
つまべに
)
来青
(
らいせい
)
来
(
きた
)
疎懶
(
そらん
)
携帰
(
たづさへかへ
)
奇花
(
きくわ
)
必
(
かならず
)
秦淮
(
しんわい
)
素馨
(
そけい
)
而
(
しか
)
山吹
(
やまぶき
)
茉莉
(
まつり
)
檐辺
(
えんぺん
)
将又
(
はたまた
)