“秣陵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まつりょう66.7%
まつりよう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江を下る百帆の兵船、陸を行く千車万騎、すでに江南を呑むの概を示して、大揚子江の流れに出で、呉都秣陵まつりょうの西方、濡須のつつみへ迫った。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
味方の軽はずみを戒めて戦っていたが、もとより秣陵まつりょうの城内をほとんど空にして出て来た小勢である。たちまち、撃退されて
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
われ此の花に相対して馥郁たる其の香風かうふううちに坐するや、秦淮しんわい秣陵まつりよう詩歌しいかおのづから胸中に浮来うかびきたるを覚ゆ。
来青花 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)