“秣掻”の読み方と例文
読み方割合
まぐさか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、賭け金と一緒にもうけを掻き集めるとき、番台の男に笑いかける。しかし、無表情な秣掻まぐさかきはわたしの笑顔に応えてもくれない。
にんじんは心の中でいう——「そうそう、ひっぱたけ! 蕁麻いらくさでもへし折るがいい。秣掻まぐさかきの真似まねでもしろ! もしおれが兎で、溝のくぼみか、葉の蔭にんでいるんだったら、この暑さに、ひょこひょこ出かけることはまず見合わせだ!」
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)