“秣槽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいおけ40.0%
まぐさをけ40.0%
まぐさおけ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「こいつは綺麗きれいだ、この秣槽かいおけは……」と、にんじんは、小賢こざかしい調子でいった——「なるほど。金物を入れて、血をやそうってわけだね」
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
秣槽まぐさをけのなかや、玄関などには、からだをくの字型に曲げたり、ふんぞり返つたりした、いぎたない連中が、まるでうはばみのやうな大鼾をかいてゐた。
老人は、秣槽まぐさおけを飼料台の上にのせ、馬が喰べはじめるのを、後手うしろでをしながら、ひととき、うっとりとながめる。
キャラコさん:10 馬と老人 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)