“かいおけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
飼桶66.7%
秣槽22.2%
飼槽11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これはある農家に隠し、馬小屋のわらの中に馬と共に置いたが、人目については困るというのでまぐさ飼桶かいおけをかぶせて置いた。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
サン・ポルに着いて彼は、見当たり次第の宿屋で馬をはずし、それをうまやに連れて行った。スコーフレールとの約束もあるので、馬に食物をやってる間秣槽かいおけのそばに立っていた。
むかし飼槽かいおけの中の基督キリストに美しい乳房ちぶさを含ませた「すぐれて御愛憐ごあいれん、すぐれて御柔軟ごにゅうなん、すぐれてうましくまします天上のきさき」と同じ母になったのである。神父は胸をらせながら、快活に女へ話しかけた。
おしの (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)