“秣桶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まぐさおけ60.0%
かひばをけ20.0%
まぐさをけ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
荷馬にうまの口へ結びつけた秣桶まぐさおけから麦殻むぎからのこぼれ落ちるのを何処から迷って来たのか痩せた鶏が一、二羽、馬の脚の間をば恐る恐る歩きながらついばんでいた。
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
此の壁にけてある画にある様に、旅の宿屋の馬小屋で馬の秣桶かひばをけを、臥床ねどこになされたのです、阿父おとうさんは貧しき大工で、基督も矢張り大工をなされたのです——く御聴きなさい
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
そこは天井の高い第一の部屋になつてをりましたが、そこの土間には、三つの秣桶まぐさをけと三つの水桶と、三つの毛ブラシと、がちやんと置かれてありました。
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)