秣桶まぐさおけ)” の例文
荷馬にうまの口へ結びつけた秣桶まぐさおけから麦殻むぎからのこぼれ落ちるのを何処から迷って来たのか痩せた鶏が一、二羽、馬の脚の間をば恐る恐る歩きながらついばんでいた。
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
首はもう一度あがりかけて、またぐったり秣桶まぐさおけの縁に倒れかかる。それがあんまりがっくりと行ったので、そのぶっつかった鈍い音に、私たちは思わず「あ!」と声を立てる。
博物誌 (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
わたしはたるきのあいだと開いている天井窓てんじょうまどから、そのうす気味悪い小屋の中をのぞいてみました。七面鳥がはりの上でねむっていました。くらはからっぽの秣桶まぐさおけの中に入れて、休まされていました。