“蕁麻”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
いらくさ74.1%
いらぐさ22.2%
たんま3.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夢の中でも、私は、強情な植物共のつるを引張り、蕁麻いらくさとげに悩まされ、シトロンの針に突かれ、蜂には火の様にされ続ける。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
「ただ、蕁麻いらくさに刺されただけですよ、あの亡くなつた祭司長の言ひぐさではないが、この毒蛇まむしみたいな草にね。」
さてこの一行が、籬の蕁麻いらくさ山牛蒡やまごぼうの中に眠っているリザヴェータの姿を見つけたというわけである。
それはごく新しくしるされたもので、その線はまっ黒な古い漆喰しっくいの中に白く見えており、壁の根本にある一叢ひとむら蕁麻いらくさは新しい漆喰の粉をかぶっていた。
しかしこれと比べて柔かいなと言われたムシブスマとても、蕁麻いらくさで製したとすれば相応にこわ張ったものであった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ひいらぎ蕁麻いらぐさ山査子さんざし野薔薇のばらあざみや気短かないばらなどと戦わなければならなかった。非常な掻傷そうしょうを受けた。
古代の伝説がわれわれに教えるそれには及ばずとも、また、第二のペルセエがすでに無くなっている頭を斬ることはできないにしても、彼女らはその妹分たる陸の蕁麻いらぐさと同様とげをもっている。
蕁麻いらぐさはよじれ合って、餌食えじきを求めている爪をそなえた長い腕のようだった。
ある日彼は、その地方の人々が一生懸命に蕁麻いらぐさを抜き取ってるのを見かけた。
その他の花卉かきは、蕁麻いらぐさやぶとなり、あるいは枯れてしまった。
おきながかくかたりし時牧之ぼくしいらの形状けいじやうをくはしくきかざりしが、のちあんずるにいらとは蕁麻いらくさの事なるべし、蕁麻たんまは本草に見えたるくさの名也。